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雨宮天



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雨宮天

風燭のイデア

Lyricist:雨宮天
Composer:雨宮天

現世(うつしよ)覆う帳
月をけぶらす長雨(ながめ)
飽かず今宵もまたうらぶれ
季節は移ろえども
褪せることを忘れて
この心を埋め尽くす緋桜

結び違(ちが)えた糸を解き
戻ると言った契りはまるで呪いのよう

天つ風に乗って あなたの元へゆこうか
一目逢えたならば…
ひらひら舞っては散りゆく希(ねが)い

白雪に落とされた
花の色数えては
実を結ぶ春日(はるひ)に思い馳せ
袖を濡らす涙も
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独りきりの夜更けも
唯一つの愛の他惜しまず

裏切り告げる 春の報せ
賭した愛だけ 恨みで編んだ餞 提げて

疾風(はやてかぜ)に乗って あなたの元へゆきます
もう逢えぬのならば…
ひらひら閃く刃の鋒(きっさき)

この身も愛も救われぬなら
あとは悪意の巣食うままに
道を違(たが)えたその足掬い
もろとも共に転げ落ちて地獄まで

業の風に乗って あなたと共にゆこうか
二度と離さないと
ただただ待っては打ち泣く夜は明け
ひらひら舞うように咲(わら)った貌(かんばせ)